俳優・香川照之氏が東京・銀座のクラブで性加害をしたとの一部週刊誌の報道を巡り、トヨタ自動車は8月26日、コメントを発表した。同社は「社会的に許されざる行為」と批判した上で、香川氏が出演するCMやオウンドメディア「トヨタイムズ」編集長の降板については「今後を注視する」と回答するにとどめ、現時点での降板を否定した。
トヨタが発表したコメントは以下の通り。
香川照之氏に関する一部週刊誌の報道内容については、社会的に許されざる行為であり、大変残念に思います。本件は当事者間で解決がなされており、また本人も深く反省し、謝罪しているとうかがっている。私どもとしても今後を注視させていただきたいと思っている。
香川氏はトヨタイムズ編集長として、水素エンジンやBEV(バッテリー式EV)の開発現場などを取材。その様子をトヨタはテレビCMとして放映し、豊田章男社長も出演していた。
週刊新潮は8月24日付けの記事で、香川氏が19年7月、銀座のクラブでホステスに対して胸部を触る、キスをするなどの性加害に及び、被害女性がPTSD(心的外傷後ストレス障害)を患っていたと報道した。
記事では香川氏のコメントは掲載されていなかったものの、8月25日に所属事務所ロータス・ルーツがコメントを発表。「本人の至らなさで当該女性に不快の念を与えてしまったことは事実。ご指摘いただいたことを本人は深く反省し、今現在も自らの戒めとしている」と報道内容を認めた。被害女性に対しても「本人から深い反省と謝罪の気持ちをお伝えし、 ご理解とお許しをいただいている」とした。
事務所としても「全ては本人の不徳の致すところであり、 この度の報道で再びお相手の方に不快な思いをさせてしまうことは、痛恨の極み。皆さまに大変なご迷惑ご心配をお掛けすることになり、誠に申し訳ございません」と陳謝した。
香川氏はトヨタの他にも、サントリーやキンチョーのCMや、NHK・Eテレにも出演しており、各社の対応に今後、注目が集まりそうだ。
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