記録的な猛暑が続く中、タイガー魔法瓶とサーモスが販売する、炭酸飲料の持ち運びに対応した魔法瓶(以下「炭酸ボトル」)の売れ行きが好調だ。販売数が前週比で倍増しているケースもあるという。猛暑に加え、電気料金の値上げで節電ニーズが高まり、保冷性が高い魔法瓶に注目が集まっている点も好調な売れ行きを支えている。
2社のうちタイガーによると、特に販売数の伸びが顕著なのが、最高気温が35度を記録した6月25日から7月1日までの1週間。自社の直販サイト経由での販売数を見ると、前週比で約2倍の売り上げを記録したという。サイト限定デザインの炭酸ボトルに限れば、同2.4倍増を記録した。
同社は「0.5L」「0.8L」「1.2L」「1.5L」の4種の炭酸ボトルを販売している。東急ハンズ・ロフトに行ったヒアリング調査を基に、直近3カ月間(4〜6月)の売り上げの推移を見たところ、1.2Lと1.5Lの大容量モデルの売り上げが増加し、全体の構成比が上がっていることも分かった。
同社は1月に炭酸ボトルを発売。社内外からの要望を踏まえ、約2年かけて、ペットボトルの構造や圧力炊飯器の技術を応用した独自の安全弁を開発し、炭酸飲料の持ち運びを実現した。仕事中に炭酸水で気分転換したり、アウトドアシーンでビールなどのアルコール類を持ち運んだりする楽しみ方を提案している。
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同社広報は「猛暑期間は、各メディアで、水分補給の重要性を多く発信されていたため、その影響も非常に大きかった」と指摘した上で「ありがたいことに、炭酸ボトルへの取材が増えている。これからの猛暑本番に向けて、水分補給の重要性を私たちからも発信しながら、さらに注目を集めていきたい」とコメントしている。
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