ジュースにメロン果汁は2%程度しか用いていないにもかかわらず、「メロンテイスト果汁100%」などと誤解を与えるパッケージ表示をしていたとして、消費者庁は9月6日、飲料商品「トロピカーナ」を製造・販売するキリンビバレッジに対し、景品表示法違反(優良誤認)で再発防止を求める措置命令を出した。
消費者庁によると、対象となった商品は果実ミックスジュース「トロピカーナ 100% まるごと果実感 メロンテイスト」で、2020年6月〜22年4月に同社が使用していた商品パッケージ。「厳選マスクメロン」「まるごと果実感」「100% MELON TASTE」などと、原材料の大部分がメロン果汁であるかのようにパッケージに表示していた。
しかし、実際には原材料の98パーセント程度はぶどう、りんご、バナナの果汁で、メロン果汁は2%程度しか用いていないという。
消費者庁は「実際のものよりも著しく優良であると示すものであり、景品表示法に違反する」とし、消費者への周知と、再発防止策を講じるよう命令した。
同社はこの日、公式Webサイトで「誤解を与えるようなパッケージ表示を行ったことに対し、当社商品をご愛顧いただいているお客さま、お取引先さまをはじめとする関係者の皆さまには、多大なご迷惑、ご心配をおかけすることとなり、深くおわび申し上げます」と謝罪。「お客さまの満足と安全・安心な商品・サービスの提供を何よりも優先するという品質方針に立ち返り、再発防止に努めてまいります」としている。
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