「はじめから完璧を目指しすぎ」 日系が外資に勝てない根本理由外資系1年目の教科書(4/4 ページ)

» 2022年09月09日 06時30分 公開
[山口畝誉ITmedia]
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価値観を押し付けず、部下が主体的に動けるフィードバックを

 先日テレビ番組で、パナソニックコネクトでは、樋口泰行社長のもと、担当者がフランクに社長とコミュニケーションをすることを推奨している様子を目にしました。「中間を飛ばすことにためらいはないですか?」という記者からの質問に、実際に中間管理職に当たるマネジメント層は、「今は、それが当たり前になっているので抵抗はない」と答えていました。

外資系 価値観を押し付けず、部下が主体的に動けるフィードバックを(画像提供:ゲッティイメージズ)

 50代以上の、役職のある皆さんには、このようにソフトウェア的な発想で柔軟にフラットに、部下や若者たちと接してもらいたいものです。

 自分の価値観を押し付けず、完璧を求めず、彼らが主体的に動けるようなフィードバックをしてください。そして、彼らから学ぶという姿勢も重要です。フラットにフランクに相談に応じてください。

著者プロフィール:山口畝誉(やまぐち・うねみ)

 株式会社MCJ社外取締役、U・アカデミー代表 全米NLP協会認定トレーナー&ビジネスコーチ、コンサルタント、元日本マイクロソフト ゼネラルビジネスマーケティング統括本部長、米国ロチェスター大学大学院経営学修士(MBA)

 東京都文京区生まれ。立教大学卒業後、外資系企業に就職。ロータリー財団奨学金にて米国へMBA留学し、帰国後アップル日本法人に入社。その後現日本HPにマネージャーとして転職。当時36歳で約3000人の社員の中、唯一の最年少女性部長に昇格。女性としては最年少で部長に昇格。

現日本オラクル、現デル・テクノロジーズを含む外資系ITベンダー7社で25年間にわたり要職を歴任。女性企業社会進出のパイオニアとしてキャリアを歩む。

リコージャパン執行役員兼リコーITソリューションズ取締役を経て、大病の早期発見と克服をきっかけに、人生は一度きりと考え独立。趣味のゴルフでは、56歳で自己ベストを更新。デビュー当時から郷ひろみの熱烈ファン歴50年。

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