米アマゾン、「Kindle Scribe」発表 専用ペン付属、シリーズ初の手書き入力に対応 価格は?シリーズ史上最大の10.2インチディスプレイ

» 2022年09月29日 17時32分 公開
[ITmedia]

 米アマゾンは9月28日(現地時間)、Kindleシリーズの新機種「Kindle Scribe」(キンドル スクライブ)を発表した。電子書籍の閲覧だけでなく、PCやスマートフォンから取り込んだ電子ファイルに付属の専用ペンで手書き入力をできるようにし、タブレット端末のような使い方を提案する。価格は4万7980円からで、日本では11月30日の発売を予定している。

photo 新機種「Kindle Scribe」

専用ペンはマグネット式で着脱可、文書ファイルのインポートも

 手書き入力の採用はKindleシリーズ初。専用ペンには「スタンダードペン」「プレミアムペン」を用意した。このうち、プレミアムペンは、カスタマイズ式の「ショートカットボタン」を搭載。スタンダードペンでも利用可能な消しゴムやマーカー、付箋追加などの機能をワンタッチで切り替えられるようにし、スタンダードペン以上に利便性を高めている。

photo 専用ペン

 どちらのペンもマグネット式で着脱できるようになっており、ペン本体の充電も兼ねている。Kindle専用アプリでPDFやMicrosoft Wordなどの文書ファイルを端末にインポートすることで、手書きメモやコメントの追加、ToDoリストの作成にも対応する。

photo PDFファイルにメモ可能

 充電ポートにはUSB-Cを採用した。付属の充電アダプター(9ワット)で2時間30分、PCでは7時間で満充電となる。1度の充電で、手書き機能では最大3週間、読書では同12週間使用できるという。価格帯では、これまでのシリーズ最上位モデル「Kindle Oasis」(2万9980円から)を約2万円上回ることになる。

 本体サイズは196(幅)×230(高さ)×5.8(奥行き)ミリメートルで、重量は433グラム。シリーズ史上最大となる10.6インチディスプレイを採用した。これまでの最大のディスプレイサイズはKindle Oasisの7インチだった。反射を抑える加工を施し、解像度は300ppiとした。

photo 本体サイズ

 価格は、スタンダードペン付きの16Gバイトが4万7980円、プレミアムペン付きの16Gバイトが5万1980円、32Gバイトが5万4980円、64Gバイトが5万9980円で、公式サイトで予約を受け付けている。

photo 本体スペック
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 同社は20日にも廉価モデルの新型「Kindle」を発表しており、シリーズの製品ラインアップを強化している。

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