東急不動産、リノベーション都市型賃貸レジデンス「コンフォリア高島平」竣工 東京都板橋区に東急不動産でのリノベ物件は初

» 2022年10月14日 11時18分 公開
[ITmedia]

 東急不動産とリノベーション事業を手掛けるリノべる(東京都港区)は10月13日、築27年、全76戸の企業社宅をリノベーションし、東急不動産初となるリノベーション都市型賃貸レジデンス「コンフォリア高島平」として竣工したと発表した。多様化する働き方や暮らし方、環境志向に寄り添ったレジデンスを提供し、東急不動産が中期経営計画で掲げた「環境を起点とした事業機会の拡大」を加速させる。

東急不動産とリノべるはリノベーション都市型賃貸レジデンス「コンフォリア高島平」の竣工を発表した(画像:以下、プレスリリースより)

 本物件では、空間とマテリアルのアップサイクル(創造的再利用)を通して「暮らしのアップサイクル」の実現を目指す。既存躯体だけでなく、廃材となるものを素材として生かし、住民の豊かな暮らしを実現するコンテンツを付与することで、さまざまなコミュニティがつながり、環境にやさしい暮らしを楽しめる住まいをつくりあげる。

キッズスペース

 実際に東急不動産ホールディングス「緑をつなぐプロジェクト」の保全森林である岡山県西粟倉村の間伐材を専有部や共用部で有効活用するほか、室内プレイルームやワークスペース、テレワークルームには、体育館の床材を転用した家具や北日本の広葉樹を使用したデザイン性の高いインテリアを配置した。

テレワークルーム

 また、都会でもできるコンポスト「LFCコンポスト」を東急不動産が所有する都市型賃貸レジデンスで初めて導入。生活する中で出てくる生ごみを削減できるだけでなく、中庭に設置した菜園では生ごみから生まれたたい肥を使用して野菜を育てられるようにした。日々の暮らしの中でアップサイクルを実現できるような工夫を施している。居住者が無理なく快適に環境に配慮した生活ができるよう、断熱改修も実施。これにより、エネルギー消費率を14%削減できるという。

 上記に加え、高まるペット需要に伴い居住エリアは全戸ペット可とした。中庭にはドッグランを配置し、ペットがのびのびと動き回れる空間を用意。テナント区画にはペット専用のランドリーを備えたコインランドリーも11月に開業予定だという。全76戸の専有住戸プランを刷新し、町の新しい価値としてコンフォリア高島平を訴求していく。

中庭に設置したドッグランや菜園など

 コンフォリア高島平は東京都板橋区で、都営三田線「高島平」駅から徒歩10分の場所に位置する。敷地面積は3740平方メートル、建築面積は1980平方メートル。総戸数は76戸とテナント1区画。

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