神楽坂の甘味処「紀の善」が閉店 「店主の高齢化や諸般の事情」であんみつ・抹茶ババロアで有名

» 2022年10月17日 12時55分 公開
[ITmedia]

 東京・神楽坂の甘味処「紀の善」は、9月30日をもって閉店した。公式Webサイトでは、理由について「店主の高齢化や諸般の事情」と説明している。抹茶ババロアやあんみつが人気の有名店だった。

photo 公式Webサイトより、以下同

紀の善 閉店のお知らせ

お客様へ

突然のお知らせではございますが、このたび店主の高齢化や諸般の事情により、令和4年9月30日をもちまして店舗を閉店させて頂きました。

長きにわたり何度も足を運んでくださいましたお客様、ご遠方よりご来店くださいましたお客様、常々ご利用くださいましたお客様、心より厚く御礼申し上げます。

まことにありがとうございました。

令和4年10月

紀の善

photo 閉店のお知らせ

進む「経営者の高齢化」

 東京商工リサーチによれば、2021年の経営者の平均年齢は62.77歳(前年62.49歳)。経営者の高齢化が進む中、後継者の育成や事業承継に課題を感じている中小企業は多い。「後継者難」が原因の倒産は増加しており、22年1〜8月の月別で見ると6月、8月を除く6カ月間の後継者難倒産は前年同月を上回った。8月の後継者難倒産27件のうち、代表者などの死亡は14件(51.8%)、体調不良は8件(29.6%)、高齢は5件(18.5%)だった。

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