居酒屋の売り上げは、コロナ前から4556億8600万円蒸発した――東京商工リサーチによると、2021年度の主な居酒屋を運営する337社の売上高合計は3454億2900万円だった。2期連続で大幅な減収となっている。
その一方、最終利益は101億6300万円の赤字だった。これは20年度(1334億2500万円の赤字)と比べると大幅に改善している。ただ、これは本業で稼いだ利益によるものではなく、持続化給付金や休業協力金などのコロナ関連支援の寄与が大きかった。
21年度は241社が減収となり、減収企業率は71.5%だった。20年度の減収企業率90.5%から19.0ポイント改善したものの、内訳を見ると7割の居酒屋が20年度より減収となった。
また、最終利益が赤字の居酒屋は43.6%(147社)となり、20年度の70.3%(237社)から、26.7ポイント改善した。
売上高の伸長率を見ると、「減収率10%以上」(208社)が61.7%を占め、最多となった。同社は、「20年度から10%以上の増収だった企業は11.5%(前期1.7%)まで上昇したが、依然として20年度比10%以上の大幅減収が全体の6割を占め、居酒屋業界の業績回復への道のりは険しい」と分析する。
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