許容できる事故物件 3位「孤独死」、2位「周辺に墓地」、1位は?500人にアンケート

» 2022年11月08日 07時00分 公開
[季原ゆうITmedia]

仕事に役立つ調査データ:

消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。

 「訳あり物件買取プロ」を運営するAlbaLink(東京都江東区)は、全国の男女500人を対象に「許容できる心理的瑕疵物件のレベルに関する意識調査」を実施した。心理的瑕疵物件に抵抗がある人は85.8%に上り、レベルにかかわらず許容できない人が大多数いることが分かった。

photo 心理的瑕疵物件のレベルに関する意識調査を実施(画像はイメージ)

 心理的瑕疵物件とは「買ったり借りたりするにあたり、心理的なハードルのある物件」を指し、いわゆる「事故物件」や「訳アリ物件」をいう。

 心理的瑕疵物件に住むことへの抵抗感を聞いてみると、「とても抵抗がある」(62.4%)、「やや抵抗がある」(23.4%)の回答を合わせると85.8%に上り、大多数の人が抵抗感を持っていた。

photo 心理的瑕疵物件への抵抗感(プレスリリースより、以下同)

 男女別に比較してみると「とても抵抗がある」「やや抵抗がある」と答えた人が、男性では74.2%いるのに対し、女性は91.4%と17ポイントほど多くなった。また「全く抵抗がない」と回答した割合も、女性0.3%に対し男性は8.6%と差が目立った。

photo 心理的瑕疵物件への抵抗感 男女別比較

 抵抗がある人の理由としては、「家には安らぎを求めるので『治安が悪そう』『怖いな』と思ってしまう物件には住みたくない」(30代女性)、「病気や孤独死なら仕方ないと思うが、やはり知ってしまうと契約する気にはなれない」(40代女性)などの声が挙がった。

 反対に、抵抗がない人の理由には「幽霊を信じていないから」(20代男性)、「相場より安く住めるのは魅力的」(30代男性)などという意見が見られた。

許容できる心理的瑕疵は?

 許容できる心理的瑕疵物件について聞いてみると、「いずれも許容できない」が289人で最多となった。2位には「周辺に嫌悪施設(墓地・火葬場・遊戯施設・工場など)がある」で147人、3位は「孤独死(特殊清掃済み)」の96人と続いた。

 許容できない人が多くなったのが「殺人」と「周辺に反社会勢力の拠点がある」だった。部屋自体の心理的瑕疵は許容できても、治安の悪さは避けたいと考える人が多いことが推測される。

photo 許容できる心理的瑕疵物件ランキング

 調査は、全国の男女500人(女性337人/男性163人)を対象にインターネットにより実施した。調査期間は10月14〜16日。

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