「年間食トレンド大賞」は、「完全食(完全栄養食)」と「米粉食」が獲得した。「完全食」は、健康を保つために必要な栄養素の全てをバランス良く含んでいる食品。21年のヒットをきっかけに今年は各メーカーが多種多様な完全食を発売した。「米粉食」は、米粉で作ったもの自体のおいしさやノングルテンの選択肢として支持が広がっていたが、小麦をはじめとした物価高騰の中で需要がさらに高まったという。
そのほか22年下半期(7〜11月)にSNSを中心に話題になった食を選出する「SNSヒット賞」では、「ライスペーパー」「天才チーズケーキ」「ドリロコス」「新感覚ドーナツ」の4種類が挙がった。
「ライスペーパー」は、米粉食の拡大を受けて活用レシピが大きく広がり選出へとつながった。
「天才チーズケーキ」は、Instagramのインフルエンサーによる投稿で注目を浴びた、市販の6ピースチーズとクッキーを組み合わせるだけで完成するチーズケーキ。火も料理器具も使わない簡単な材料と工程に「天才チーズケーキ」と呼ばれるようになったという。
「ドリロコス」は、トルティーヤチップス「ドリトス」と、スペイン語でクレイジーを意味する「ロコス」をかけ合わせた造語だ。チップスの袋にすべての材料を入れて作るというライフハック的インパクトとB級グルメならではのジャンキーさから、食番組やSNSで注目度が急上昇した。
「新感覚ドーナツ」はブリオッシュ生地を多めに使い、ふんわりとしたくちどけともちっとした弾力を楽しめる新食感のドーナツ。専門店が多数オープンしたことに加え、見た目の華やかさからSNSにも写真が多く投稿された。
同社は、3年ぶりにコロナ禍による行動制限がない年明けが近付いていることから、来年は外食や旅行食など「どこかに出向いての食」からヒットが生まれるかもしれないとコメントしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング