職場の退職金「ない」47% 平均金額はいくら?社会人600人にアンケート

» 2022年11月29日 10時45分 公開
[季原ゆうITmedia]

仕事に役立つ調査データ:

消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。

 キャリア調査機関のJob総研(ライボ運営)は社会人約600人を対象に「定年退職に関する調査」を実施した。現在の職場で退職金が「ある」と答えた人の割合は全体の52.6%で、平均金額は1005.3万円だった。「ない」と答えた割合は47.4%だった。

photo Job総研は「2022年 定年退職に関する調査」を実施した(ゲッティイメージズ)

 定年退職後の生活について聞いてみると、「とても不安」「不安」「どちらかというと不安」と回答した人の割合は75.6%に上った。

photo 現職での退職金有無と、退職金の目安金額(出所:プレスリリース、以下同)

 また、どんな不安を持っているかを聞いてみると「自分の年金で生活できるか」(70.7%)、「年金が受け取れるか」(58.5%)、「年金以外の資産」(46.8%)が上位となった。

photo 定年退職後の生活についてどんな不安があるか

 定年退職後のために資産形成をしている人は54.7%で、その中で最も多い資産形成は「投資」(64.4%)だった。次いで「資産運用」(61.2%)、「毎月貯金」(47.9%)が続いた。

photo 定年退職後のための資産形成、どんな資産形成をしているか

 何歳まで働いていたいかを聞くと、全体での最多回答は「60歳」であり、平均は「61.5歳」だった。世代別に見ると、年代が上がるにつれて働いていたい年齢が上がる傾向が見られ、平均が最も高い年齢になったのは50代で「66.1歳」だった。

photo 何歳まで働くのが理想か

 定年退職後の資産形成に関するコメントでは「これから雇用が流動的になるので、自分で資産を形成する必要性を強く感じている」「年金だけで生活ができないと思うので、定年退職後のため資産形成をしている」などが見られた。

 調査は、11月9〜14日に実施。従業員数が20〜1000人以上の会社に所属する1年未満〜10年以上勤務している社会人の男女565人を対象とした。

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