消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
外食でそば・うどんに支払う金額が多い地域はどこか――。総務省の家計調査をもとに、2022年上半期(1〜6月)における全国の県庁所在地・政令指定市ごとの支出額を分析すると、最も多かったのは高松市で6563円だった。2位は名古屋市(4219円)、3位は宇都宮市(3933円)だった。
同調査は、2人以上の世帯が外食でそば・うどんに支出した金額を算出。支出額の全国平均は2642円で、高松市はその約2.5倍に及ぶ。4位以降は松江市(3759円)、静岡市(3722円)、岐阜市(3711円)――などが続いた。
「うどん県」の愛称で知られる香川県。21年の年間支出金額(外食)でも、高松市は1万3077円(全国平均4986円)で全国1位となっている。
うどんの店舗数でも他の地域を圧倒する。16年に行われた総務省の経済センサス活動調査によると、人口1万人当たりの「そば・うどん店」の数は、香川県が5.60店で全国1位。次いで山梨県(4.47店)、群馬県(4.32店)と続き、全国平均は2.30店となっている。
香川県が位置する瀬戸内地域は、温暖で雨が少なく、晴天の日が多い。こうした気候条件を生かし、うどんの原料となる小麦の栽培が古くから盛んに行われてきた。うどんを打つ際に必要となる塩づくりも瀬戸内地域で盛んだ。
有名うどんチェーン「はなまるうどん」は2000年に香川県高松市で創業し、同市に1号店をオープン。22年2月時点で全国に463店舗を展開している。ちなみに、トリドールホールディングスが運営する「丸亀製麺」が2020年に出店した1号店は兵庫県加古川市で、香川県とは関係がない。
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