「替え玉受験」で脚光 不正なくす「AI監視型Webテスト」とは?:1年足らずで導入100社超(2/2 ページ)
AIによる監視は、“抜き打ち”で行うのではなく、受験者に事前にAI監視システムが作動していることを知らせた上で行う。「不正の発見ではなく、公平・公正な採用環境を作り、採用のミスマッチを防ぐことが目的」(担当者)だからだ。
就職情報会社のディスコ(東京都文京区)が21年7月に学生1200人に実施した調査によると、Webテストで「不正の経験がある」と回答した学生は8.4%、「不正を手伝った」は9.3%、「友人らが不正をしたのを知っている」は30.2%に上った。
アンケートでは「大学の入学試験があれだけ厳しいのに、企業の入社試験で不正ができるのはおかしい」「ぜひとも公平性を担保してほしい」などといった声が寄せられたという。
Webテストで「不正の経験がある」と回答した学生は8.4%(ディスコの調査より)
ヒューマネージの担当者は「真面目に受けている受験生が大半。一方で不正をした人は、悪気がなく、大事になるとも考えなかった人が多いのではないか」と指摘。今回の事件を契機に「本来あるべき姿に戻ることにつながれば」と話す。
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