2022年にヒットした電子コミック 少年部門4位は『SPY×FAMILY』、TOP3は?honto販売データ(2/2 ページ)

» 2022年12月14日 15時25分 公開
[季原ゆうITmedia]
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少女コミック部門1位は『海が走るエンドロール』

photo 少女コミック部門
photo 少女コミック部門ランキング

 少女コミック部門では、65歳のうみ子が主人公の『海が走るエンドロール』が1位を獲得。読者レビューでは、「何かを始めたいけれど、年齢が気になったり、どうしていいか分からなくて立ち止まっている人に勇気をくれる作品」など、前向きな気持ちになれるといった感想が多く寄せられた。

 23年注目タイトルは『真綿の檻【マイクロ】』で、作者は『深夜のダメ恋図鑑』の尾崎衣良さん。

女性コミック部門は一迅社のタイトルが大半を占める結果に

photo 女性コミック部門
photo 女性コミック部門ランキング

 女性コミック部門では、1997年に全37巻で完結した『悪女(わる)』が1位にランクイン。22年に今田美桜さん主演でのドラマ化により、販売数を伸ばした。23年注目タイトルは、『悪役令嬢と鬼畜騎士』となった。女性コミック部門は、23年注目タイトルも含め、一迅社のタイトルが大半を占める結果となった。

photo Z世代は全体とは違う作品趣向に
photo Z世代のランキング

 Z世代で同様の調査を行うと、全体とは違う作品趣向がみられた。少年コミック部門の『ウィッチウォッチ』、『SAKAMOTODAYS』は『週刊少年ジャンプ』の連載で、どちらも「次にくるマンガ大賞」の入賞作品。

 少年部門3位の『トモダチゲーム』、少女コミック部門2位の『モエカレはオレンジ色』はどちらもジャニーズ事務所所属タレント主演で22年に実写化され、メディアへの露出が増えていた作品となる。

 調査は、honto電子書籍ストアの販売データをもとに販売冊数を100位まで集計し、ベストヒットは21年の販売実績から22年の販売実績の伸長率順位と販売冊数順位でランキングを選出した。23年の注目タイトルは22年販売実績100位内に初出タイトルの販売実績から選出。

 調査期間は、21年販売実績は20年11月1日〜21年10月31日、22年販売実績は21年11月1日〜22年10月31日まで。ハイブリッド型総合書店hontoは、大日本印刷と丸善ジュンク堂書店、文教堂、トゥ・ディファクトが共同で運営している。

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