人材開発や新卒採用サービスを手掛けるダイヤモンド・ヒューマンリソース(東京都文京区)は、2024年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に「就職先人気企業ランキング調査」を実施した。その結果、文理男女ともランキングの1位は「伊藤忠商事」だった。
まず文系男子ランキングをみると、1位は4年連続で「伊藤忠商事」が獲得した。続く2位は「三菱商事」、3位は「住友商事」、4位は「丸紅」、5位は「三井物産」となり、トップ5を総合商社が独占した。
総合商社は資源高や円安に加え、10年代の「資源バブル」以降に育成してきた非資源分野が収益を下支えし、業績は絶好調。大手5社中4社が過去最高益を更新する見込みだ。好業績に加えて幅広い事業領域で活躍する商社パーソンへの学生の憧れは根強く、人気の高さがうかがえた。
また大手金融機関も支持を集め、トップ10には5社がランクイン。損害保険業界は新型コロナの感染拡大や自然災害の多発化・激甚化、気候変動やサイバーリスクなど社会的課題が深刻化していることから、学生の関心が高まっている様子がうかがえた。
次いで理系男子ランキングをみると、1位は「伊藤忠商事」、2位は「三菱商事」、3位は「三井不動産」、4位は「森ビル」、5位は「三菱地所」となり、トップ10のうち4社が不動産デベロッパーだった。
不動産デベロッパーは各社DXへの取り組みも積極的に進めており、建築系学生に限らず広く理系学生の人気を集めた。
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