消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
転職サービス「doda」を運営するパーソルキャリア(東京都千代田区)は、20〜59歳のビジネスパーソンを対象に「職種別残業時間調査」を行った。平均残業時間の多い職種1位は「プロデューサー/ディレクター/プランナー(出版/広告/Web/映像関連)」と「ビジネスコンサルタント」(いずれも月37.1時間)だった。
3位は「施工管理」(同35.3時間)、4位は「商品企画/サービス企画」(同34.0時間)、5位は「運輸/物流サービス」(同31.1時間)だった。
特に「ビジネスコンサルタント」は、前回の12位(27.0時間)から10.1時間も増加。コロナ禍で業務のデジタル化を進める企業が急速に増え、需要が伸びていることが影響しているとみられる。
一方、前回1位の「設計監理/コンストラクションマネジメント」は9.4時間減少し、7位にランクダウンした。
また前回調査から12.0時間増となり、最も残業時間が増加した「商品企画/サービス企画」は、前回圏外から4位になった。
調査を実施したパーソルキャリアは「新しい生活様式が確立されていく中、巣ごもり消費を支える食品メーカーなどの業種や、Webサービス関連業種などの間で、競合と差別化された企画などが求められている」とし、こうした背景が残業増加につながったと推測する。
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