約8割が「古いなあ」と感じる暗黙のルール Z世代は「残業」をどう見ているのか上司より先に帰ってはいけない(1/2 ページ)

» 2023年06月27日 08時00分 公開
[KanoITmedia]

 Z世代の約8割が「上司より先に帰ってはいけない」というルールを「古い」と感じていることが分かった。クラウドERPなどを提供するオロ(東京都目黒区)が調査した。

 プライベートの時間の確保を理由に、職場の残業の有無を気にする傾向も強く、慣習などよりも効率的な働き方を重視する人が多いようだ。

Z世代の「残業時間」に対する意識や実態は?(イメージ)

 2023年4月から、月60時間を超える時間外労働の割増賃金率が、中小企業でも50%に引き上げられた。同社は、そういった施策がZ世代の意識や働き方にどのような変化を与えているかを明らかにするため、調査を実施。IT、広告、コンサルティングなどの業種で働く18〜29歳を対象にアンケートを行った。

 「仕事に関する価値観」について「古い」と思う回答者の割合が最も多かった項目は「上司より先に帰ってはいけないという暗黙のルール」。「古いと思う」が82.8%を占めた。2番目は「新人は誰よりも早く来て、誰よりも遅く帰る」(79.9%)、次いで「残業時間は長い人ほど頑張っている」(71.7%)だった。

 そのほか、「仕事のためなら残業も、土日出勤もいとわない」「大事なプレゼンの前は朝まで徹夜する」「プライベートが充実している人は仕事をさぼっている」「フレックス制でも朝10時以降に出社する人は怠惰だ」といった考え方に対して、7割近くが「古い」と回答した。

古いと思う「仕事に関する価値観」とは(画像:オロのプレスリリース)

 また、就職・転職先を考えるときに、新しい職場での残業の有無を「とても気にする」は43.3%を占め、「少し気にする」も39.0%だった。「気にする」という回答が計82.3%を占め、「気にしない」を大きく上回った。

就職・転職先を考える際、新しい職場で残業があるか気にするか(画像:オロのプレスリリース)
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