消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
「ツナグ働き方研究所」(東京都千代田区)は、「2022年アルバイト採用ブランド力調査」を実施した。その結果、1位は「ダイソー」、2位は「セリア」、3位は「カルディコーヒーファーム」となった。
同ランキングはアルバイトを選択する際に重視する9因子を抽出し、その重視度において項目の採用力偏差値を算出。アルバイト勤務先として代表的な50ブランドにおいてその各因子についての評価を調査し、評価ポイントに採用力偏差値の加重値を掛け合わせ、その合計値によってランキングを作成している。
22年アルバイト採用ブランド力ランキングでは、昨年に引き続き「100円ショップ業界」のダイソーとセリアが1位と2位を獲得。3位には前年6位だった、カルディコーヒーファームがランクインした。
3年連続で1位を獲得した「ダイソー」は、「場所」「安全」「時間」という「働きやすさ項目」で高い評価を得ていた。また「仕事/現実」(自分でも働くことができそう)も2位を堅持しており、「仕事/理想」(仕事内容に興味がある)も6位と、前年より順位が上がっていた。
一方の「セリア」は2年連続の2位で、「仕事/現実」のスコアは今年も1位だった。また商品ラインアップの充実度から「仕事/理想」も4位と、「ダイソー」(6位)よりも高い評価となっていた。
続く3位の「カルディコーヒーファーム」では、「仕事/現実」が4位、「仕事/理想」が2位と、仕事関連項目のスコアが高かった。4位の「イオン」は各因子のスコアが総じて高いことを特徴としており、例年高順位を保っている。
なお本年度の調査では、前年14位の「クスリのアオキ」(5位)、同12位の「ウエルシア」(11位)、同16位の「マツモトキヨシ」(15位)など、ドラックストア業界の健闘が目立っていた。
特に「クスリのアオキ」は22年の店舗増加率が23.3%増と、業界上位30チェーン中で最大の伸び率となっている。「生鮮食品も扱うドラッグストア」の出店を増やし、スーパーマーケット的な業態イメージが付加されたことなどが大幅に順位を上げた要因だと考えられる。
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