全国にたった“17人” スタバ黒板アート職人「GAHAKU」は何者なの?合格まで10年(1/3 ページ)

» 2022年12月05日 08時00分 公開
[大村果歩ITmedia]

 スターバックス コーヒー ジャパン(以下、スタバ)には、「GAHAKU」と呼ばれる黒板アートの達人が存在する。GAHAKUは全国にたった17人しかいない。倍率12倍以上の選考を勝ち抜き、全国のスタバで働く従業員の“お手本”となる黒板アートを制作している。

 GAHAKUになるためにはどのような選考を突破する必要があるのか。また、GAHAKUが描く黒板アートにはどんな特徴があるのか。GAHAKU事務局北東京・茨城エリア担当の石井はつみさんに話を聞いた。

GAKHAKU 全国にたった“17人” スタバ黒板アート職人「GAHAKU」は何者なの?

スタバ黒板アート職人「GAHAKU」は何者なの?

 スタバでは、商品を訴求する「オファリングボード」と、地域とのつながりを持つための「コミュニティボード」の2種類の黒板アートを活用している。コミュニティボードは地域のお祭りの情報や観光情報、スターバックスの取り組みなどを紹介している。

GAKHAKU コミュニティボード(公式Webサイト)

 黒板アートは各店舗の従業員(以下、バリスタ)が新商品のプロモーションごとに作成。バリスタ業務の傍らで、営業時間内でバックルームで描いていることが多いという。

 「スターバックスではプロモーションごとにテーマを設けています。商品にはキャッチフレーズが決められており、全体の世界観を作りこんでいます。お客さまにスターバックスで抱いていただきたい感情などのストーリー設計を固めており、それを店舗での販促や黒板アートでも表現しています」(石井さん)

GAKHAKU 22年秋の芸術祭「Artful Autumn@Starbucks」のポスター(公式Webサイト)
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.