ここからはJR旅客鉄道6社が展開するフリーきっぷを、北海道、東日本、東海、西日本、四国、九州と、北から順に紹介する。
【JR北海道】
JR北海道の在来線とジェイ・アール北海道バス(一部路線を除く)が特急自由席も含め乗り放題。普通車指定席も4回まで使用可。ただしSL冬の湿原号は別途指定券が必要。
北海道は広い。札幌圏外は普通列車も少ないから特急に乗れるきっぷがありがたい。利用開始当日は購入できないので、前泊する必要がある。破格の値段は北海道の事業「ぐるっと北海道・公共交通利用促進キャンペーン」の補助があるためで、補助金が終わると販売終了になる。
JR北海道の在来線とジェイ・アール北海道バス(一部路線を除く)が特急自由席も含め乗り放題。普通車指定席も6回まで使用可。ただしSL冬の湿原号は別途指定券が必要。このきっぷに補助金を導入したキャンペーン版が「HOKKAIDOLOVE!6日間周遊パス」だ。効力の違いは指定席利用回数が6回と2回多い。札幌からだと稚内、網走、釧路が片道1万円前後。モトを取るなら1往復半。3都市回るような旅ならこちらがトクだ。
※このほか、Peach、AIRDO利用者向けの「ひがし北海道フリーパス(おとな1万6380円)」「きた北海道フリーパス(おとな1万3150円)」、ANA利用者向けの「きた北海道フリーパス(おとな1万3150円)」などがある(参考リンク)
【JR東日本】
鉄道開業150年記念ファイナルJR東日本パス・お先にトクだ値スペシャル
JR東日本のオンライン予約サイト「えきねっと」で販売。JR東日本のJR在来線全線とBRT路線、青い森鉄道線、いわて銀河鉄道線、三陸鉄道線、北越急行線、伊豆急行線、富士急行線、えちごトキめき鉄道線(直江津〜新井間)が乗り放題。JR東日本区間の新幹線も含む特急自由席も利用可能。普通車指定席は4回まで利用できる。東北のローカル線巡りに最適だ。普通車指定席はSL列車に使えるほか、自由席のない「はやて」「こまち」も使える。
「青春18きっぷ」のエリア限定版ともいえる。価格は同じ。春季と夏季は利用期間がすこし長い。ただし有効日数は連続7日間となる。青春18きっぷは連続使用で最大5日だから、まとめると2日長い。青函トンネルを通るために1日有効の「北海道線特急オプション券(おとな 6110円 こども 3050円)」があり、北海道新幹線の新青森〜新函館北斗間の空席と道内在来線特急の自由席に乗車可能となる。青春18きっぷの「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」は2490円で「奥津軽いまべつ〜木古内及び道南いさりび鉄道全線」となっている。効力と価格の比較で魅力が拮抗しており、青春18きっぷ対抗の大本命と言えそうだ。
※このほか、JR東日本エリアの南半分でローカル私鉄も乗れる週末パス(おとな8880円)などがある(参考リンク)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング