「青春18きっぷ」包囲網が完成? JR各社の乗り放題きっぷがそろった杉山淳一の「週刊鉄道経済」(3/6 ページ)

» 2023年02月18日 09時03分 公開
[杉山淳一ITmedia]

【JR東海】

JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ

  • 販売価格:おとな8620円、こども4040円
  • 利用期間:通年(うち土休日と3連休の連続2日間有効。ただし4月27日〜5月6日、8月10日〜8月19日、12月28日〜翌年1月6日を除く)
  • 発売期間:通年(利用開始日の1カ月前から利用開始初日まで)

 JR東海の在来線全線とローカル私鉄16社の普通列車・快速列車に乗り放題。別途特急券を購入すれば在来線特急と東海道新幹線熱海〜米原間の「ひかり」「こだま」が利用可能。青春18きっぷは新幹線と在来線特急は使えないけれど、このきっぷの乗車券部分は有効だから特急券を買えば乗れる。ローカル私鉄に乗り放題も魅力。ただし、ローカル私鉄は独自に格安のフリーきっぷを販売している会社もあるので、「青春18きっぷ+乗りたい会社のフリーきっぷ」の値段と比較しよう。

※このほか、名古屋周辺、富士山周辺のフリーきっぷがある。詳しくはこちら。またインターネット予約サービス「エクスプレス予約」に、会員限定のフリーきっぷがある。範囲は狭いが平日も使えて安価だ。詳しくはこちら

JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷのフリー乗降エリア(出典:JR東海、JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷフリー区間

【JR西日本】

西日本どこまで4DAYS

  • 販売価格:おとな9800円(こども料金なし)
  • 利用期間:23年2月21日〜3月21日(うち連続4日間有効)
  • 発売期間:23年2月20日〜3月17日(利用開始日の前日まで)

 JR西日本のオンライン予約サイト「e5489」で販売。JR西日本の在来線全線の普通列車、快速、新快速、智頭急行線、JR西日本宮島フェリーが乗り放題。在来線特急は特急券を別途購入。新幹線は利用不可。1日当たり2450円は青春18きっぷより40円安い。駅レンタカーを1日3900円(Sクラス)で使えるところも魅力。公共交通機関を使いにくい観光地へ行ける。

西なびグリーンパス

  • 販売価格:3万円(3日間用)、3万5000円(5日間用)(いずれも50歳以上限定)
  • 利用期間:21年8月1日〜23年3月21日(うち連続3日間または5日間有効)
  • 発売期間:21年7月21日〜23年3月12日(3日間用)、21年7月21日〜23年3月10日(5日間用)(いずれも利用日の7日前まで)

 山陽新幹線と在来線特急を含むJR西日本全線と智頭急行線の普通車自由席が乗り放題。グリーン車、普通車指定席が8回まで利用できる。北陸新幹線は金沢〜上越妙高間のみ利用可。50歳以上限定で、旅行会社のみ販売するきっぷ。駅の窓口や「e5489」では扱わない。コロナ禍の旅行会社支援策、全国旅行支援を使った宿泊手配を組み合わせたいという意味合いがありそうだ。

※このほか「北陸お出かけパス(おとな2580円)」やJR西日本が提供する観光ナビアプリ「tabiwa」で、瀬戸内エリア、北陸エリアの周遊パスなどがある。詳しくはこちら

西日本どこまで4DAYSのフリー乗降エリア(出典:JR西日本、「西日本どこまで4DAYS」の発売について

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