「男女の年収差が少ない企業」ランキング 1位は？：上位企業の特徴

[堀内ひろ，ITmedia]

　就職・転職口コミサイトを運営するオープンワーク（東京都渋谷区）は、「30歳時点で男女の年収差額が少ない企業ランキング」を発表。ランキング1位は精密機器メーカーの「キヤノン」と携帯電話販売代理店の「ベルパーク」で、年収差額1万円で並んだ。

（出所：写真AC）

　実際の社員口コミを見ると、キヤノンでは「開発部門では女性社員が少ないものの、仕事内容や待遇で男性社員と差が出ることはない。出世に関しては、男女比率から考えると、女性の管理職も少なくないと思われる」（女性・開発）、ベルパークでは「体育会系で実力、実績主義。常に気持ちを高く持ち続け利益を追う（実績を出す）、チャレンジすることをいとわない。若くても実力があればステップアップでき、基本給・年収を上げることができる」（女性・店長）といった声があった。

　3位は「朝日新聞社」「国税庁」「ローソン」で2万円差。6位は「武田薬品工業」「裁判所」で、3万円差だった。

　オープンワークでは30歳時点の年収の男女差が少ない企業の特徴として、2つのポイントを挙げている。1つは「製薬・医療系企業、官公庁が数多くランクインし、専門性が高い職種を多く持つ企業や、企業の業種自体に専門性がある」こと。もう1つは「アパレルや小売、航空関連といった現場・現業系企業も多くランクインし、シフト勤務などにより労働時間を調整しやすい」こと。

30歳時点で男女の年収差額が少ない企業ランキング（出所：オープンワーク）

　口コミサイトに投稿された正社員による会社評価レポートのうち、一定数の年収データをもつ2184社、18万2411人が対象データ。年収データは平均値ではなく、最新性、回答者数、乖離（かいり）性をポイントとした独自のアルゴリズムで各企業の男女別の30歳時の推定年収を算出し、ランキングを作成した。