職場で働く女性はいろいろなストレス、働きづらさを抱えている。「家庭との両立」「セクハラ」「女性ならではの人間関係」「お局」などなど――挙げればきりがない。本連載では、産業カウンセラーとして活躍する川村佳子氏が働く女の“ツライ”の原因や解消法を解説する。
連載第1回:職場の「いつも偉そうな女性」はなぜ生まれるのか 多くのお局さまに共通している心理を専門家が解説
連載第2回:職場の「幸せアピールが止まらない」同僚に悩んでいます 対処法を専門家が解説
連載第3回:同僚の女性はなぜ、いつも「自分すごいでしょアピール」をしてくるのか? 専門家が解説
連載第4回:「子どもの急病で早退、周囲から白い目で見られてツライ」 ワーキングマザーが生き抜くための術とは?
本連載は、メンタルヘルスの向上・維持に向けたサポートを行う産業カウンセラーの川村佳子氏が、ビジネスパーソンから寄せられた相談に基づき、職場で働く女性ならではの“お悩み”“イライラ”の要因やその解消法を解説するシリーズです。第5回目は「妊娠報告・産休・育休」をテーマに、女性の悩みや組織に求められることを解説します。
産休・育休の環境整備がどんどん進み、女性だけでなく、男性の育休取得が推奨されるなど、産休・育休の理解は深まってきているといわれています。日本では、2022年4月に育児介護休業法を改正。男女ともに仕事と育児を両立できるよう新たに「産後パパ育休制度」が創設され、22年10月から施行されました。
子育て中や、これから子育てする家族の方にとっては、とてもいいニュースですね。しかし、実際はまだまだ男女ともに「育児休暇を取りづらい雰囲気がある」といった相談が多くあります。妊娠・産休に際して「今休んだら迷惑を掛けるのではないか」と周囲に相談を気軽にすることができないと悩んでいる女性も。
また、結婚や出産をしながら働いている女性上司がいない、妊活や不妊治療のことを職場に相談しづらいなど、まだまだ昭和メンタリティが根強い組織も多いと感じます。今回は、女性が働きながら安心して結婚、妊娠、産休を取得できる組織づくりや、メンタルヘルスについて解説します。
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