消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
リサーチ会社GfK Japan(東京都中野区)は、2022年の音楽ストリーミング配信の市場概況を発表した。その結果、22年に2億回以上再生された楽曲は11曲であること、アニメやドラマ関連の楽曲が多く再生されていたことがわかった。
音楽ストリーミング配信市場について、22年の再生回数は前年の18%伸長と堅調に推移している。
22年に2億回以上再生された楽曲は11曲で、そのうち「W / X / Y/Tani Yuuki」「シンデレラボーイ/Saucy Dog」の2曲は年間再生回数が3億回以上を記録した。11曲のうち、21年配信の「なんでもないよ、/マカロニえんぴつ」や20年配信の「ドライフラワー/優里」といったカタログ曲が7曲を占めた。
22年配信の新譜は、TVアニメ『SPY×FAMILY』オープニング主題歌「ミックスナッツ/Official髭男dism」、劇場アニメ『ONE PIECE FILM RED』主題歌「新時代(ウタ from ONE PIECE FILM RED) / Ado」、TVドラマ『silent』主題歌 「Subtitle/Official髭男dism」、「Habit/SEKAI NO OWARI」の4曲。
また、TVアニメ『鬼滅の刃』遊郭編 オープニングテーマ「残響散歌/Aimer」を含むアニメとタイアップした3曲が11曲内に入っており、人気アニメの影響力の高さがうかがえる。
年間再生回数の上位100タイトルを前年と比較すると、邦楽は1タイトル増の89タイトル、洋楽は増減無しの1タイトル、アジアは1タイトル減の10タイトルとなった。
同社は23年の音楽ストリーミング市場の展望について、「ストリーミング再生回数は引き続き増加傾向だが、成長率はやや鈍化し+15%と予測する」とコメントした。
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