グリーンローソンで勤務する従業員には、事前に研修を実施。ローソンが掲げる「環境ビジョン」や、プラスチックごみ削減などの取り組みについて理解を深めてもらい、来店客に対して取り組みの目的や意義を説明できるようにしている。只野氏は「クルーの方たちには“伝道師”の役割も担ってもらっています」と、感謝を示す。
それだけに限らず、グリーンローソンの店舗スタッフは、来店客とのコミュニケーションを創出することが大きな役割だ。セルフレジをメインにしたことで、通常店舗で負担が大きいレジ接客業務を大幅に削減。カウンターの中だけではなく、売り場に人員を配置することで「困ったときに頼れる」存在にすることを目指す。
「接客については、“省人化”と“あたたかみ”の2軸を重視しています。実際にお客さまからも『話しかけやすくなった』という声をいただいています」(只野氏)
環境負荷軽減のためにこれまでのサービスを転換するだけでなく、技術革新が進んだ先の“リアル店舗の在り方”を提案する場にもなっているようだ。
只野氏は、グリーンローソンを“変化を創り出す”ためのきっかけにしたいと話す。
「便利さを追求して発展してきたのがコンビニであり、私たちは“変化対応業”と呼んできました。今はそれだけでなく、環境にやさしい店など、安心して利用してもらうための取り組みが必要です。これからは、私たちが先に変化し、お客さまに一緒に考えてもらえるような“変化創造業”へ変わっていくことが必要だと考えています」
グリーンローソンで実施している施策が広がっていくか。それは、企業側の理念や努力だけではなく、消費者の意識や行動にかかっているのだろう。
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