”ファッション性”を強調した初の「#ワークマン女子」が大阪・駅ビルに 他の店舗とどう違う?ターゲットは10〜40代(1/3 ページ)

» 2023年03月07日 08時30分 公開
[ほしのあずさITmedia]

 ワークマンは3月3日、WORKMAN Shoesとの複合店である「#ワークマン女子 天王寺MIO店」をオープンした。10〜40代の若い女性に訴求する、ワークマン初の”ファッション性”を強調した店舗だ。狙いや注目製品、今後の展望を取材した。

ワークマン 「#ワークマン女子 天王寺MIO店」店舗写真(筆者撮影 以下同)

 天王寺MIO店はJR天王寺駅直結の商業施設で、同社にとって初めてのJR駅ビル出店となる。「#ワークマン女子」としては「なんばCITY店」「ガーデンパーク和歌山店」に続く関西3店舗目だ。

 天王寺MIO店では他の関西2店舗とは異なり、ファッション性を強調している。店舗の正面に並ぶ9体のマネキンは同社では異例の数だ。取材時にメインのエントランススペースに並んでいた3体のマネキンは、ビビットな春らしいカラーのアイテムを着用しており、「アウトドア」のイメージが強いワークマンの印象を大きく変えていた。

ワークマン 「#ワークマン女子 天王寺MIO店」エントランススペース

 店内の印象も、これまでの店舗とは大きく異なる。基本的な製品配置レイアウトはこれまでの店舗を踏襲しているが、他店にはない鮮やかで目を引くビジュアルをいたるところに掲示している。ビジュアルのモデルは全員が同社社員で、使用アイテムも全て同社の製品だという。

 またこの魅力的なコーディネートには、作業着などを扱う「ワークマン」店舗の製品を多く使用しているというから驚きだ。担当者は「鳶職(とびしょく)用の超超ロング八分にレインウェアを重ねたり、パンツに袖を通してみたりと、いかにオシャレに着こなせるか試行錯誤を重ねた」と楽しそうに話した。

ワークマン 使用アイテムは「ワークマン」製品が多いとのこと

 ビジュアル作成の背景には、同社がターゲットに設定している10〜20代へのアプローチが込められている。同社のイメージとして強い「アウトドア」要素をあえて外し、同じ製品でも見せ方を変えることで若年層に興味を持ってもらいたいという思いが取り組みの原点だ。

ワークマン モデルは全て同社の社員が務めた

 こだわり抜いたコーディネートは、店頭に並ぶマネキンも例外ではない。コーディネートはハイブランドのショップ出身の店舗外スタッフが作成し、他の#ワークマン女子店では見られない天王寺MIO店オリジナルのマネキンコーデを打ち出している。

 この日もあるマネキンは、右半身と左半身でカラーの違う2着のアイテムに袖を通しており、既存の製品をオシャレに見せることを意識したという背景がうかがえた。

ワークマン 店舗正面のマネキン
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