「オートミール」市場急拡大 これまでの健康食品ブームと何が違うのか?長浜淳之介のトレンドアンテナ(7/8 ページ)

» 2023年03月07日 05時00分 公開
[長浜淳之介ITmedia]

すぐに食べられるタイプの商品

 日清食品ホールディングス傘下の日清シスコも、牛乳をかけるなどしてすぐに食べられるタイプのオートミールを販売している。

 21年9月に、「おいしいオートミール」「おいしいオートミール トマトクリームリゾット風」「おいしいオートミール チーズクリームリゾット風」「おいしいオートミール オートミールフレーク」の4種を発売。

日清シスコ、おいしいオートミール(出所:プレスリリース)
日清シスコ、おいしいオートミール あじわい苺(出所:プレスリリース)

 日清シスコが行った調査では、「どうやって食べるの?」「おいしいの?」「続けられそうにない」といった意見が寄せられた。オートミールが日本人の生活に根付くには、まだ多くの課題が残されていることが分かったという。その課題解決のために、開発された。

 おいしいオートミールはプレーンタイプ。トマトクリームリゾット風とチーズクリームリゾット風は、これまでなかった味付けタイプ。オートミールフレークはシリアルによくある、フレークタイプに加工した商品となっていた。

 おいしいオートミールシリーズは、その後も商品の追加と廃止が行われ、同社公式Webによれば、現状次の4種類が販売されている。

 「おいしいオートミール」「おいしいオートミール あじわい苺」「おいしいオートミール 味わいココア」「おいしいオートミールフレーク」だ。

永谷園も参入

 また、オートミールそのものではなく、オートミールを調理するためのスープごはんの素を開発したのは永谷園だ。世界のスープで、新しいオートミール生活へと誘う、お茶漬けの素で成功した永谷園らしい商品である。

 同社の「旅するSOUP MEAL」シリーズは、22年8月、参鶏湯味、胡麻担々味、ココナッツカレー味、ごま豆乳味を発売。好評につき、23年3月6日には、ミネストローネ味を追加する。

永谷園のオートミールでつくるスープごはんの素(出所:プレスリリース)

 オートミール30グラムに同商品と水200ミリリットルを加え、電子レンジで2分(500Wの場合)温めるだけという簡便さ。3袋入りで、オートミール独特の味や香り、食感が苦手な人でも続けられるように、マイナス点を打ち消すような味付けがなされているのが特徴だ。

永谷園の新発売された、ミネストローネ味(出所:プレスリリース)

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