ここまで見てきたように、オートミールの市場が拡大している背景には、おやつや離乳食用途からご飯やパンの代わりに食べる主食用途へと、使用機会の拡大がある。
しかし、このような米化にとどまらず、オートミールが苦手な人が「まずい」と毛嫌いする独特の味、香り、食感に関する対策が進んできていることも要因として挙げなければならない。
オートミールを食べたら本当に痩せるのか。オートミールが低GI食品であるのは間違いないが、食べ過ぎたらやはり太る。過去に広まったダイエット食品と同じく、盲信せずに無理なく生活に取り入れていくのが良いのだろう。
さて、オートミールはこのまま流行を超えて、食卓に定着するだろうか。
長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。著書に『なぜ駅弁がスーパーで売れるのか?』(交通新聞社新書)など。
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