中部圏で借りて住みたい街、1位「岐阜」 買って住みたいのは?衛星都市が人気

» 2023年03月07日 14時16分 公開
[季原ゆうITmedia]

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 LIFULLが運営する不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」は、「2023年 LIFULL HOME'S みんなが探した!住みたい街ランキング」を発表した。中部圏版の「借りて住みたい街」ランキングの1位は「岐阜」だった。

photo 「2023年 LIFULL HOME'S みんなが探した!住みたい街ランキング」を発表(画像はイメージ)

 岐阜は5年連続で1位を獲得した。名古屋まで快速20分でアクセス可能である他、近年では名古屋市内の賃料水準の上昇により、物価や賃料が安価である岐阜のコストパフォーマンスの良さが評価されている。また、駅周辺にある生活利便施設や飲食店、落ち着いた街並みなど、若年層からファミリー層まで幅広い支持を集めた。

photo 「2023年 LIFULL HOME'S みんなが探した!借りて住みたい街ランキング」(出所:プレスリリース、以下同)

 2位「豊橋」、3位「岡崎」、4位「新栄町」、5位「藤が丘」と続いた。ベスト3はここ数年、名古屋市以外の衛星都市が独占。豊橋と岡崎も、岐阜と同様に名古屋市内よりも賃料水準が安価で、生活利便施設が整っていることを要因に上位にランクインし続けている。

 前回5位だった春日井が11位に後退、前回15位の今池が10位に浮上するなど一部に動きは見られたものの、全体としては上位の順位に大きな変動はなく、賃貸ニーズの人気がある程度固定化していることがうかがえた。

「買って住みたい街」ランキング1位は?

 中部圏版「買って住みたい街」ランキングの1位は2020年に48位だった「名古屋」で、21年以降3年連続で1位を獲得した。20年に約500戸のマンションが2物件分譲されたことをきっかけに、以降も名古屋を最寄り駅とするマンションが継続して分譲されている。

photo 「2023年 LIFULL HOME'S みんなが探した!買って住みたい街ランキング」

 2位は「岐阜」、3位は「伏見」、4位は「久屋大通」、5位は「岡崎」だった。同社は、「前回までは主に名古屋中心の居住ニーズが高まる状況にあった中部圏だが、コロナ禍が長期化し、物価上昇傾向が強まりをみせるなかで“意向の郊外化”が発生していることが分かる。名古屋とその周辺のエリア、名古屋からある程度離れたエリアにある衛星都市での居住ニーズ顕在化を見ることができ、二極化の兆しがある」と分析した。

 調査は22年1月1日〜12月31日、LIFULL HOME'S に掲載された賃貸物件・購入物件のうち、問い合わせの多かった駅名をそれぞれ集計した。

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