最盛期から7年で店舗半減に舵 イトーヨーカドー、首都圏シフト加速対象店舗は明かさず

» 2023年03月10日 11時43分 公開
[ITmedia]

 セブン&アイホールディングスが傘下の「イトーヨーカドー」について、国内14店舗を新たに閉鎖する方針を示した。3月9日発表の中期経営計画で明らかにした。首都圏での事業に集中する狙いがある。閉店対象店舗は明らかにしていない。

photo 「イトーヨーカドー」の店舗(出典:同社公式Webサイト)

最盛期は182店舗 2026年2月末までに93店舗に

 イトーヨーカドーは最盛期で全国に182店舗(2016年2月末時点)を展開していた。だが、19年10月、業績悪化などを理由に33店舗の閉店を決定。函館店(北海道・22年7月)、金町店(東京都・22年9月)など16店舗は23年2月末までに既に閉店している。

photo 不採算の33店舗を閉店する方針を示していた(出典:2020年2月期第2四半期 決算資料)
photo 最近でも都内の店舗が閉店した(出典:2023年2月期 第3四半期決算補足資料)

 同社は今後、新たに閉店対象となった14店舗を26年2月末までに順次閉店する方針だが、対象店舗の詳細については「答えられない」と明言を避けた。閉店後の全国の店舗数は93店舗になる見通しで、最盛期から半減することになる。

 同社は新たな中期経営計画で「首都圏事業へのフォーカスを加速させる」と店舗削減とともに、首都圏シフトを明言していた。

photo 新たに発表した中期経営計画の内容

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