各社が値上げを進める中、ローソンが価格据え置きで人気商品の重量を47%増量した期間限定キャンペーン「盛りすぎ!チャレンジ」を2月6日から開始し、その取り組みが注目を集めている。キャンペーン開始以降の販売も好調で、一部商品で品切れが相次ぐほどだ。同社は「想定以上の売り上げを上げている」としているが、なぜ値下げではなく、増量を選んだのか。理由を広報に聞いた。
取り組みでは、「焼きそばパン」「生ガトーショコラ」などの人気商品を対象に、期間限定で増量する。週替わりで対象商品が変わり、記事公開時点(2月19日午前7時30分)では「盛りすぎ!炒飯&焼そば」(497円)、「盛りすぎ!チーズバーガー」(235円)、「盛りすぎ!てりやきハンバーガー」(127円)を販売中だ。
20日からは「盛りすぎ!生カスタードシュークリーム」(160円)、翌21日には「盛りすぎ!肉厚チーズバーガー」(397円)、「盛りすぎ!パリッとジューシーなホットドッグ」(192円)、「盛りすぎ!チョリソーソーセージパン」(117円)をそれぞれ発売する。
同社が対象商品を選定する際、人気商品であることはもちろん、見た目のインパクトも重視した。ローソンの代表的スイーツ「プレミアムロールケーキ」に対しては、ホイップクリームを増量。通常の商品ではロールケーキの中心部にクリームを入れているが、増量版の「盛りすぎ!プレミアムロールケーキ」(167円)では、クリームをロールケーキ全体を覆うように乗せ、見た目の印象をガラリと変えた。
「一目で増量したと分かるものでなければならない。インパクトを重視した」と同社の担当者。同様に「盛りすぎ!焼きそばパン」(171円)では、麵の増量やパンのサイズを大きくすることで、増量感を演出した。
一方で、増量は商品の仕様を変えることになる。このため、生産工程を一部変更した。例えば、ロールケーキのクリームを通常行程で注入すると、商品からクリームがこぼれてしまう。そこで、ロールケーキ上部に専用の型を乗せることで、課題を解決した。「盛りすぎ!ナポリタン」(559円)では、麺増量によって温めに要するレンジの時間も変わることから、必要な加熱時間に耐えられるよう容器を通常商品から変更した。
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