2020年11月の発売以降、世界的な人気から品不足に陥っている、家庭用ゲーム機「PlayStation 5」。日本でも全国的に品薄の状態が続く中、サッカーワールドカップを開催したカタールでは大量の在庫があるようだ。PS5の在庫事情をソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)に聞いた。
記者が訪れたのは、日本vsコスタリカの試合が行われたアフメド・ビン=アリー・スタジアムに隣接する大型商業施設「ドーハモール」内の大型スーパー。店舗スタッフによると、ドーハ市内では最大級の規模を誇るという。スーパー内では食品だけでなく、テレビなどの電化製品、PS5などのゲームも扱っていた。
PS5を扱っているだけなら特に驚きはなかったが、目を疑ったのはその在庫量だ。日本では品薄で、メルカリなどで高額出品されるケースが後を絶たない中、店内にPS5が山積みとなって陳列されていたのだ。
近くにいた店員に聞くと「バックヤードに行けば、まだ在庫がある」と明らかにした。日本では、ソニーストアや多くの家電量販店、ゲームショップが抽選方式で、当選者のみに販売する手法を採用している。日本の事情を説明すると店員は驚いた表情を見せ「カタールではいつでもPS5を購入できるケースが多いはず。少なくともドーハ市内では、在庫切れを聞いたことがない」と話した。
ただ、カタールでは日本と販売価格が異なるようだ。記者が確認したいずれの店舗も、ソフトと本体のセット売りが主流のようで、最安値は2499カタールリヤル(1カタールリヤル=40円レートで約99960円)だった。日本で通常版が6万478円、ディスクドライブ非搭載のデジタルエディションが4万9478円(ともにメーカー希望小売価格)であることを考えると、割高感は否めない。
同じ商業施設内の別の店舗にも足を運び、状況を確認したが、1店目と同様の様子がうかがえた。
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