JR東日は3月18日、通勤定期券の運賃改定に併せて「オフピーク定期券」を発売する。オフピーク定期券は東京圏の在来線で、平日朝のピーク時間帯以外に定期券として利用できる。通常の通勤定期券より約10%安くするという。今春に購入した人に、抽選でJRE POINTを還元するキャンペーンなども実施し、混雑緩和を促す。
オフピーク定期券が利用可能なのは、平日のピーク時間帯以外と土日祝日だ。利用できない平日朝のピーク時間帯は駅ごとに設定が異なる。
オフピーク定期券を購入した人には、JR東日本グループのNewDaysやエキュートなど、一部ショップ・サービスでクーポンをプレゼントする他、商品購入者を対象に抽選でJRE POINTを還元するという。
シェアサイクルやタクシーを利用できるアプリ「Ringo Pass」では、シェアサイクルの初乗り料金を月に最大4回まで無料にする。
特典はJR東日本グループのショップ・サービス以外でも提供。フィットネスやスパを提供する「ジェクサー」では、オフピーク定期券の提示によって、非会員でも1回1650円のビジター料金でサービスを行う。マッサージ店「リラクゼ」では、会計時のリラクゼスタンプを2倍にする。KDDIとも提携し、スマホ料金プラン「povo」の通信容量20GBをプレゼントするという。
JR東はコロナによって経営的には大打撃を受けた。だが1月に発表した2023年3月期の第3四半期決算では、累計営業利益は1120億円となり、同期間として3期ぶりの黒字になっている。
人の流れがコロナ以前に戻りつつある中、オフピーク通勤を促し、混雑を緩和する狙いだ。
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