日本エー・アイ・シーは3月24日、コーヒーメーカー「アラジン コーヒーブリュワー」を発売した。店頭での価格は37000円前後。同社はトーストをおいしく焼き上げる技術を詰めた「アラジン グラファイトトースター」を中心に、家庭用電気製品を販売してきた。今回は「グラファイトトースター」で焼いたトーストに合うコーヒーを届ける狙いから発売に至ったという。
アラジン コーヒーブリュワーは、2022年12月にクラウドファンディングサイト「Makuake」で先行販売した。開始20日で累計1000個が完売。最終売り上げは3200万円と目標の3200%を突破し、多くの反響を呼んでいた。
開発の理由は何だったのか。「グラファイトトースター」で焼いたトーストと一緒においしいコーヒーを提供したかったことと、ユーザーアンケートでコーヒーメーカーを要望する顧客が非常に多かったことが背景にあったという。
開発過程ではトーストとのマリアージュを考え、雑味を抑えるアラジン独自の方式「バイパスドリップ」を採用した。国際コーヒー鑑定士の資格を持つコーヒー焙煎士がいるコーヒー豆専門店「珈琲きゃろっと」と共同開発。理想のコーヒーを追求した。
バイパスドリップでは、ピュアコーヒーを抽出するルートと差し湯するルートを分けた。そのことにより、雑味を抽出せずおいしさだけを抽出できるようにした。味わいは、コーヒーを楽しむシーンや好みに合わせて4つのテイストを選択可能だ。
コーヒーメーカーには、「ドリッパーを洗うのが面倒」という意見が良く出てくる。そこで、ニオイが移りにくいステンレス製を採用。丸洗いができるようにした。トレイの高さも3段階で調節でき、カップに合わせた高さ調整が可能だ。
アラジン コーヒーブリュワーは、全国の主要百貨店、家電量販店、アラジン公式オンラインショップ「アラジンダイレクトショップ」で販売する。3月24日〜4月2日には、ポップアップストア「アラジンコーヒースタンド」を東京都港区のZeroBase表参道でオープンする。
アラジンコーヒースタンドでは、バイパスドリップで抽出した淹れたてのコーヒーを無料で提供するという。同社は、トースター利用者だけでなくコーヒー愛好家の取り込みを図り、販売拡大を目指す。
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