金融の勉強、3割「経験あり」 勉強を始めるハードルは？：54万人に聞く

[季原ゆう，ITmedia]

　 LINEが運営する「LINEリサーチ」は、「金融」に関する調査を実施した。その結果、金融についての勉強経験がある人は約3割、勉強するにあたって「情報が多すぎて何が正しいのか分からない」がハードルになっていることが分かった。

「金融」に関する調査を実施した（画像はイメージ）

金融について勉強したことがあるか

　金融について勉強したことがあるかを尋ねると、全体では「今、している」は13％、「以前していたが、今はしていない」は20％と、3割程度が金融に関する勉強経験があった。一方、勉強したことがない人は男性では59％、女性では74％となった。

金融について勉強をしたことがあるか（出所：プレスリリース、以下同）

金融について勉強したいか

　金融について52％が「勉強したい」と考えていた。年代別では、特に20〜30代で「とてもそう思う」と回答した人の割合が高く、2割台後半だった。また、「勉強したい」と考える人は20代の6割超をピークに、年代が上がるにつれ減少傾向がみられた。

金融について勉強をしたいと思うか

金融について勉強することでのハードル

　金融について勉強するにあたり、どのようなことがハードルになっているか尋ねた。全体では「情報が多すぎて何が正しいか／何を信じていいか分からない」が最多となり、次いで「何から始めていいか分からない」となった。

金融の勉強を始める・続ける際のハードル／困りごと

　男女別でも上位2つは同様の順位になったものの、「何から始めていいか分からない」と回答した女性は、男性に比べ10ポイント以上高くなった。また、女性では「勉強の仕方が分からない」も3割台となった。

金融を勉強したいと思う理由、勉強したいことは？

　金融を勉強したいと思う理由を聞いてみると、全体では「将来のお金に不安がある」「お金に関する無駄をなくしたい」「豊かな生活を送りたい」が上位を占めた。

金融の勉強をしたい理由

　年代別にみると、全体の上位3項目は多くの年代でも上位となったが、特に30〜50代で「将来のお金に不安がある」と回答した人は5割台と高い傾向がみられた。また、30〜40代では「子どもの将来に備えたい」「子どもに教えたい」などの項目が他の年代に比べ高くなった。

　どんなことを勉強したいのかを尋ねたところ、全体では「投資に関する基本知識」「税金の種類／節税対策」「資産形成の手段・方法」が4割台だった。

金融について勉強したいこと

　年代別では、10代では「経済の仕組み」が1位となり、「ローン／借り入れの仕組み」が3割強と他の年代よりも10ポイント以上高い傾向がみられた。

　調査は2022年12月21〜23日、日本全国の15〜64歳の男女でLINEユーザーを対象に実施した。有効回答数は54万6475件。