パーソルキャリア、年収を最大170万円引き上げ 総額30億円を投資32%アップ

» 2023年03月31日 18時08分 公開
[ITmedia]

 人材紹介サービスなどを手掛けるパーソルキャリア(東京都千代田区)は、4月1日付けで人事制度を改定し、特別昇給による報酬水準を引き上げると発表した。人材への投資を強化する狙い。今回の報酬水準の引き上げにより、年収は最大で32%アップの約170万円の引き上げとなり、総額にして30億円規模を投資する。

人事制度の改定と特別昇給による報酬水準の引き上げを決定(写真提供:ゲッティイメージズ)

 同社は、自らのキャリアに対して主体性を持って取り組む「キャリアオーナーシップを育む社会の創造」を目指している。社員の有するスキルや知識、価値を引き出すため、人事制度の見直しと特別昇給による報酬水準の引き上げを決定した。労働力不足がますます深刻化する昨今、人材への投資を強化することで採用力強化や離職防止にもつながると考えたという。

人材への投資を強化(出所:パーソルキャリア公式Webサイト)

 人事制度の改定では、会社の利益を社員報酬としてより還元できるよう、基本給や賞与基準額などを引き上げる。

 居住地を限定しない「フルリモートワーク制度」により働く場所の自由度が高まったため、就業地域の物価水準の違いによる賃金を控除する仕組みも廃止する。特別昇給では、月ごとの基本給額を平均5%引き上げる。

 これまで同社は、ライフステージに合わせて働く日数、時間、場所、休暇を選択できる「FLASH制度」や、育休中の社員に社内での就労機会を提供する「育休ウェルカムバック制度」を創設し、人的資本に積極的に投資してきた。

 今後も、社員一人ひとりが最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、社員の健康増進や学び時間の創出、労働時間の削減などに取り組んでいく。

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