OWNDAYS、男性社員に30日間の育休取得義務化 「後ろめたさ」払拭

» 2023年04月07日 13時07分 公開
[ITmedia]

 メガネなどアイウェアの販売を手掛けるOWNDAYS(オンデーズ)は4月6日、男性社員の30日間の育児休暇(育休)取得を義務化すると発表した。同社は「男性も育児に参加しやすい環境を整える」としている。

photo OWNDAYS(オンデーズ)の店舗(出典:公式Webサイト)

 子どもの生後2年間で30日間の取得を義務付ける。年30日、最大60日間(年30日)の取得が可能。分割取得にも対応し、配偶者の希望や環境に合わせて柔軟に対応できるようにした。

 同社によると、女性社員の育休取得率は100%。現在も24人が育休取得中だという。男性社員も同様に育休取得率を100%に引き上げることで、職場内で発生する「後ろめたさ」を払拭(ふっしょく)。男性も育児に参加しやすい環境を整える方針だ。

photo 男性の育児のイメージ(出典:プレスリリース)

 同社は今回の取り組みで「男性社員が積極的に育児や家事に参加し、今までと違った目線で生活を送ることで、子育てをする家庭や家族で行動する視点を通して、新たなサービスや価値を創造し、OWNDAYSの成長をけん引する存在になることを期待している」としている。

 同社は日本国内に加え、シンガポール、台湾、インドなど全世界13カ国・地域で500店舗以上を展開している。

 育児・介護休業法の改正で、厚生労働省は4月1日から従業員1000人以上の企業に対し、 男性労働者の育児休業などの取得状況を年1回公表することを義務付けている。厚労省がワーク・ライフバランス(東京都港区)など民間企業とともに141社を対象に行った男性の育休に関する実態調査(23年3月発表)では、平均取得率76.9%、平均取得日数40.7日という結果が出ている。

photo 厚生労働省のパンフレット
photo 育休取得率に関する調査結果

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