セブン&アイ・ホールディングスが、コンビニとスーパーのノウハウを合体させた実験店舗を2023年度の上期中に展開しようとしている。
セブンーイレブン・ジャパン(SEJ)とイトーヨーカ堂(IY)のパートナーシップ(Partnership)に基づいて開発する店舗で、それぞれの頭文字をとって「SIPストア」と呼んでいる。
セブンの標準店舗は売場面積が約40坪で、SKU(商品の最小管理単位)は約2500となっている。一方、SIPストアは売場面積が約100〜150坪で、SKUは5000以上を想定している。イトーヨーカドーなどは売場面積が約300坪以上、SKUは2万以上となっており、SIPストアはスーパーより小規模だ。
SIPストアは通常店舗より大きいセブンという位置付けだが、詳細はまだ公表されていない。同社の資料によると、生鮮3品、プライベートブランド(PB)の「セブンプレミアム」、冷凍食品などの品ぞろえを強化する方針を打ち出している。また、新しい販売設備も開発する予定だ。
なぜ、SIPストア構想を打ち出したのか。セブン&アイの井阪隆一社長は3月に開催された中期経営計画の発表会で、「高齢者、単身世帯、働く女性が増える中で、消費の形態が大きく変わる。この変化に対応するには、生鮮品や冷凍食品、また新しいカテゴリーの品ぞろえの充実が可能な店舗フォーマット必要だ」という趣旨の発言をしている(出所:流通ニュース)。
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