トヨタ自動車は4月18日、SUVタイプのバッテリー式EV(BEV)の新型2車種を発表した。人気の「bZ」シリーズから2024年に中国市場に投入する。
トヨタが発表したのは「bZ Sport Crossover Concept」「bZ FlexSpace Concept」。ともにコンセプトカーとして、同日から中国・上海で開催中の上海モーターショーで世界初公開となった。
2車種のうち、bZ Sport Crossover ConceptはスポーツタイプのクロスオーバーSUV。トヨタと中国BYDが合弁で設立したBYD TOYOTA EV TECHNOLOGY カンパニー(BTET)など3社で共同開発している。乗車時に気分転換できるよう「Reboot」(英語で「再起動」の意味)をコンセプトに開発し、スタイリッシュなデザインなどでZ世代への訴求を想定しているという。
これに対し、bZ FlexSpace Conceptはファミリー層をターゲットに開発したSUV。トヨタと広州汽車集団有限公司(GAC)など3社が共同開発している。コンセプトは、家族が安心・快適・自由に使える「COZY HOME」。実用性を重視してモデルとなっている。圧倒的な大空間や扱いやすさ、高度な安全性、安心の航続距離などが特徴だという。
トヨタは新たな事業戦略として「トヨタ・モビリティ・コンセプト」を発表。26年までにBEV10車種を市場に投入し、年間150万台の販売を目指す方針を打ち出している。同社は「bZ4XやbZ3に加え、中国のお客さまに寄り添い、より多くの価値ある商品をお届けできるよう現地パートナーと共同でBEVラインアップの拡充を加速していく」としている。
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