日産自動車は中国・上海で4月18日から開催中の「上海モーターショー」で、バッテリー式EV(BEV)の新車種「Max-Out」(マックスアウト)、「Arizon」(アリゾン)のコンセプトカーを展示している。中国市場向けに開発したアリゾンは世界初公開となる。
アリゾンは、日産が培ったBEVの知見や技術を生かして中国市場向けの戦略車として開発したSUVのコンセプトカー。未来感を想起させる外観デザインと、ハイテク感と温かみのある内装が特徴だ。自社技術でSUVでありながら低重心化を実現し、開放的で広々とした室内空間を実現した。
「エポロ」(EPORO)と名付けられたバーチャルパーソナルアシスタントも車内に搭載。時間や天気のデータなどユーザーに必要な情報を提供し、人間との対話のような体験をできるようにしている。日産は「デジタルと現実の世界を融合し、これまでにない体験をお客さまに提供する」としている。
マックスアウトは、デジタル化が進む未来に向けたデザインが特徴のスポーツカータイプの車種。2月に初公開しており、中国では初展示となる。特徴の1つがホイール内側から外に向けてグラフィックを映し出す「パラボリックホログラムホイール」だ。スポーツカーならではの空力性能に優れた超低重心なスタイリングを実現するとともに、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」で優れた操縦安定性と快適性を提供する。
日産は同車種について「目指す未来を体現するコンセプトカー。自信に満ちたワクワクするドライビング体験を提供し、人と社会のつながりを深め、モビリティと社会の可能性を広げることを目指す」としている。
その他、同社は「e-POWER」を搭載した「エクストレイル」の予約販売を中国で開始した。
上海モーターショーでの展示車種の詳細は、同社の公式Webサイトで公開している。
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