自治体DX最前線

ドローン配送は「日常風景」になる――地方自治体が直視すべき物流DXの必然性実証実験で見えた光景(1/3 ページ)

» 2023年04月19日 10時48分 公開
[岡安太志ITmedia]

 ドローンが荷物を運ぶ光景は「日常」になるか――。

 トラックなどの既存の物流システムとドローン配送を組み合わせて物流の最適化を目指す、「新スマート物流」という概念がある。産業用ドローンの機体設計、要素技術の研究開発などを手掛けるエアロネクスト(東京都渋谷区)は、新スマート物流の社会実装に向け実証実験を進める企業の一つだ。

 政府は「デジタル田園都市国家構想」の中に「ドローンを用いた物流サービス、インフラ分野のDX等を推進」を位置付けており、実装への交付金も用意している。

 すでに32の自治体とのドローン配送の取り組みを進めて来たエアロネクストの田路圭輔代表に、ドローン配送の「インフラ化」に至るまでの展望と課題、自治体に求められる役割について聞いた。

エアロネクスト 田路圭輔代表(筆者撮影)

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