消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方改革、企業の戦略立案、マーケティングなどに役立つさまざまな調査データを紹介していく。
AIカフェロボットなどを手掛けるNew Innovations(東京都江東区)は、タイパ(タイムパフォーマンス)とモバイルオーダーに関する調査を実施した。その結果、タイパの意識が高い人ほどモバイルオーダーの利用率も高くなる一方、利用経験者の77.2%が何らかの待ち時間を経験していることが分かった。
日常生活でのタイパについて、55.0%が意識していると回答した。全体の41.8%がモバイルオーダーを利用したことがあり、特に若い世代で利用率が高い傾向にあった。また、日常生活でタイパを意識している人ほど、モバイルオーダーの利用率が高い傾向にあることがうかがえる。
モバイルオーダーの良い点について聞くと、「注文をするまでの待ち時間が減る」(57.3%)、「会計をするまでの待ち時間が減る」(38.3%)、「商品が提供されるまでの待ち時間が減る」(37.0%)と、いずれも待ち時間に対するメリットを感じている人が多かった。
一方、利用経験者の77.2%が「モバイルオーダーの受け取りが混んでいた」「指定時間に商品ができていなかった」「現地会計のため」などで、待ち時間が発生した経験があることも分かった。
同社は、「消費者にとってモバイルオーダーは身近なものとなってきている。しかし、ほとんどの人が受け取り時に待ち時間を経験しており、改善の余地がある」とコメントした。
今回の調査は、東京都在住の20〜50代の男女400人を対象にインターネットで実施した。調査日は2月21日。
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