一方、新興メーカーのティーアンドエスは、直近3カ月(1〜3月)の売り上げが、21年・22年の同月比で250%増となった。「レジェンドウォーカー」ブランドでは「機内持ち込みサイズの中でも、コスパのいいモデルが売れ筋」(ティーアンドエス広報)だという。
特に売り上げを伸ばしているのが「5122」「5514」というモデル。同社は「5122は老若男女問わず使いやすいデザインとカラーラインアップ、容量拡張機能(ファスナータイプのみ)、ダブルキャスター、TSロックと基本機能をしっかり押さえたコスパの良いモデル」「5514は特徴的な三崩し文様のデザインに容量拡張機能、ダブルキャスター、ダイヤル式TSロックと基本機能をしっかり押さえたコスパの良いモデル」とそれぞれ説明する。
移動制限の緩和以降、出張機会の増加などで「6211」というビジネスパーソンの利用を想定した製品の売り上げも伸びているという。USBの充電ポートやノートPCの収納に対応したフロントオープンが大きな特徴で「ビジネスシリーズの一番人気。特許技術のストッパー機能や多段階調節可能なキャリーシステム、ダイヤル式TSロックを搭載した高機能モデル」と説明した。
同社は「昨今のネット販売の自由化で、スーツケース業界では老舗メーカーや当社のような国内中堅メーカーに加えて、ネット販売専門の国内外企業が続々と参入してきている。新規参入の企業に負けないように、今後もトレンドや消費者のニーズを意識した商品開発を続けていきたい」とコメントした。
JTBが4月6日に発表したGWの動向調査(4月29日〜5月5日)によると、国内旅行者数は対前年153.1%の2450万人、コロナ禍前の19年比では102%。3年ぶりに算出した海外旅行者数は同400%の20万人、19年比で21.5%。国内旅行者数に関してはコロナ禍前の水準に戻りつつある。回答者2万2000人のうち、26.5%が「旅行に行く」と回答しており、この数値も19年同様の水準だという。
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