ローソンでは、街のインフラとしての役割を果たすためだけでなく、商品のついで買いが見込めることから、トイレ開放を加盟店に推奨している(トイレを一般客に開放するかどうかは最終的に加盟店が判断する)。
一方で、加盟店からは「水道代、備品、清掃などの負担が大きい」という声も寄せられていた。さらに、トイレ利用者のうち約40%は「商品を購入せずに退店」するというデータも。
アートトイレの導入は、こういった課題の軽減につながったのだろうか?
アートトイレを展開している晴海三丁目店では、導入前は特に夜間のトイレ掃除やメンテナンスが頻繁に必要だったが、アートトイレにしてからは客がきれいに使用するようになり、清掃回数が減ったという。
同様に馬車道店、ダイワロイネットホテル横浜公園店からも「利用マナー向上が見られた」という声が聞かれた。
店舗のコミュニケーション活性においても良い効果が見られた。導入店舗からは以下のような意見が挙がっている。
- お客さまからはアートトイレの感想を直接いただいたり、わざわざトイレを見に来てくださった方も大勢いらっしゃいました。
- 「トイレ借ります」と声をかけてくれる方が増えたように感じます。
同社は当初アートトイレの展開は23年2月末までを予定していたが、店舗からの声を受けて、23年10月末までに延長。導入店舗のオーナーからの反響も良く、「アートトイレを展開することで、お客さまに喜んでいただけて、店舗のモチベーションアップにもつながっています」といった声が集まっている。
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