8月2〜7日、青森ねぶた祭が3年ぶりに開催された。新型コロナウイルスが流行して以降2年連続で中止を余儀なくされていたが、感染予防対策を徹底し、無事会期を終了した。今年の青森ねぶたは、Withコロナでの新しい祭りの在り方を確立しただけでなく、「1組100万円のプレミアム観覧席」という今までにはなかった取り組みにも挑戦した。
1組100万円のプレミアム観覧席、どんな人が購入したのだろうか。青森県庁と協業してプレミアム観覧席の企画・運営を行ったオマツリジャパン(東京都練馬区)の加藤優子代表に話を聞いた。
プレミアム観覧席は8月5〜6日限定で、20万円席と100万円席の2種類を用意した。横5.5メートル、奥行き7.2メートル、高さ2.5メートルの2階建ての大型桟敷席で、高い位置から見晴らし良くねぶたを観覧できる。木材を基調にしており、金魚ねぷた(青森県の伝統工芸品で、金魚の形をしたねぷた)を装飾するなど、くつろぎながらも特別感のある空間に仕上げたという。
1日2組限定の20万円席は、1階席に用意した。1組最大で4人まで利用可能で、青森県の厳選した地酒と食のペアリングを楽しみながらねぶたを観覧できるようにした。フードペアリングでは「田酒」や白神ワイナリーの「KAMUYシードル」など、青森ならではの酒とそれに合う食事を提供した。
1日1組限定、最大8人まで利用できる100万円席は、大型観覧席の2階に用意。地酒と食のペアリングのほか、座席専属コンシェルジュを手配した。また、ねぶた師(ねぶたを制作している人)がさまざまな解説をするサービスも用意した。ねぶたの歴史や各作品の見どころが分かるようになっており、利用者は3年越しの開催にかける思いなどを聞きながらねぶたを観覧した。
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