加藤代表は「プレミアム観覧席の取り組みを、祭りの資金源として確立していきたい」と話す。
「ねぶた祭りは、未来に祭りを継承していくための資金が不足しています。資金不足が原因で、ねぶた師さんの給料は安く、老朽化した設備を更新することもできません。現状の資金源は(1)1席3500円程度の有料観覧席、(2)パンフレットなどに掲載している協賛広告、(3)グッズ販売の3つの柱で成り立っています。新たな資金源としてプレミアム観覧席を確立することで、祭りの付加価値を高めて収益化し、地域経済や祭りの担い手に還元することを目指しています」(加藤代表)
プレミアム観覧席のターゲットは、祭りには興味はあるが「ごちゃごちゃしている」「人混みが嫌だ」などを理由に来場を避けている富裕層だ。祭りは無料で見るものという認識が根強いが、富裕層に「通常とは違う価値がある体験」を提供し、お金を出してもらうことで、ねぶた祭存続のための一助にしたい考えだ。
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