テレビ朝日は5月19日午後8時から、人気アニメ『クレヨンしんちゃん』(毎週土曜午後4時30分放送)のネット同時視聴イベントを開催する。自社が展開する同作品のサブスク動画サービス(月額550円)のPRの一環。利用者から要望が多い、自宅のガス爆発に伴う焼失から再建までを描いた全14話を一挙配信する。同作品は長らく毎週金曜日午後7時30分に地上波放送していたことから、今回のイベントでネット配信ではあるものの、約4年ぶりに金曜夜枠として“復活”することになる。
クレヨンしんちゃんは、5歳の幼稚園児で主人公の野原しんのすけと、家族や周囲の大人を巻き込んだ日常を描く作品。イベントで配信する全14話は、自宅を再建し、新居に再度引っ越すまでを描いている。キッチンでガス漏れを起こしていたところに、しんのすけがライターで誤って火をつけたことでガス爆発を引き起こし、自宅が焼失。自宅再建まで、一時的に居住した近所のアパート名「またずれ荘」から、これらのエピソードは通称“またずれ荘編”と呼ばれ、ファンも多い。
テレビ朝日が手掛ける同作品のサブスクサービスでは、約1900話を配信している一方、またずれ荘編の一部は未配信だった。同社はサービス加入者の増加を目的に、2月にYouTube公式チャンネルを開設。厳選したエピソードを連日無料公開しているが、コメント欄でまたずれ荘編の配信を求める声が多数出るなど、人気が高いコンテンツだ。
参加にはサブスクサービスへの加入が必要となる。同時配信中にコメント参加したユーザーにはオリジナルシールを全員に配布する。2019年10月以降は毎週土曜に地上波放送枠が移動していたクレヨンしんちゃん。久しぶりの金曜夜枠での配信は、サブスクサービスの加入者数増加につながるか。
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