大手牛丼チェーン「松屋」のタッチパネル式券売機に対して、SNSに「操作方法が分かりにくい」「使いにくい」といった趣旨の投稿がされて、大きな話題になった。松屋を運営する松屋フーズホールディングスもこの点については認識しているようで、「今後も操作性の向上に努める」としている(参考記事:「マネーポストWEB」5月6日付)。
松屋は券売機方式を推進してきた歴史があるが、すき家と吉野家はどういった方針なのだろうか。
すき家ではほぼ全店でタブレット注文制を導入している。公式Webサイトに掲載されていない裏メニュー「牛丼キング」(1280円)を注文したり、さまざまな事情で口頭での注文を望んだりといったケースを除くと、ほとんどの利用客がタブレットを利用しているという。会計では、セミセルフレジを採用している。2017年に一部店舗で実験的に設置した後、全店舗に拡大していった。
記者は以前、すき家を取材した際に券売機を導入しない理由を広報担当者に聞いたことがある。すき家は郊外型の店舗が主力で、ファミリー層の利用が多い。子どもが「デザートも食べたい」などと言い出した場合、券売機だと追加の注文がとりにくいことが大きな理由の1つだった。こうしたことを踏まえると、すき家が追加注文を気軽にできるタブレットを導入するのは自然なことといえる。
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