消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
ギフトモール(東京都中央区)が、2022年のギフト購入実態を調査し、「アフターコロナのギフト市場」として発表した。ギフトを購入する際に重視することの1位は「品質」で、購入時に感じる困りごとの1位は「相手の好みが分からない」だった。
コロナ禍(20年2月〜22年12月)でギフト購入に関する変化を聞くと、「1回当たりの予算」「贈った人の数」「1年間に購入した総額」のいずれも「変わらない」という回答が6割を超え、最も多かった。「増えた」「どちらかといえば増えた」という回答が最も多かったのは「1年間に購入した総額」で、26.8%だった。同社は「ギフトは時代の変化に影響を受けづらく、不安を感じる時代にこそ必要とされる安定的な市場である」と分析している。
購入場所を20年と22年で比較すると、20年は「デパートや百貨店の店頭」が51.5%で首位で、2位「総合ECサイト」(38.5%)、3位「ショッピングセンター・ショッピングモールの店頭」(34.7%)だった。一方22年の1位は「総合ECサイト」(51.1%)、2位「デパートや百貨店の店頭」(48.3%)、3位「専門店の店頭」(28.4%)という結果になった。
ギフトを購入する際に重視するポイントでは、1位が「品質」で77.3%が回答した。2位は「見た目(包装・パッケージ)」(68.8%)、3位は「評判・口コミ」(63.0%)だった。特に見た目は自家需要の際に重視するという回答と比較して大きな差がついた。同社は「人に贈ることを前提としたギフトでは、贈った商品の状態や相手が受け取ったときの反応に対する安心感が重視されているようだ」と分析している。
ギフト購入の際に感じることを聞くと、1位は「相手の好みが分からない」で73.9%が回答した。以下、「何を買ったらいいか分からない」(72.5%)、「相手の好みに合うかが不安」(66.7%)と続く。
調査は22年12月25〜27日、全国の20〜59歳男女2400人を対象に、同社が運営する「オンラインギフト総研」で実施した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング