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20代は「給与の高さ」をどのくらい重視するのか総合的に判断

» 2023年07月14日 08時00分 公開
[KanoITmedia]

 就職・転職サイトを運営する学情(東京都千代田区)が20代の社会人を対象に実施した調査によると、回答者の9割以上が「昇給や待遇改善に取り組む企業に魅力を感じる」と回答した。一方、転職時に「給与を最優先で重視する」という回答は2割弱にとどまった。給与は重要だが、働き方や業務内容などを総合的に見て判断しようとする若者が多いようだ。

20代は「給与」をどう見ているか(イメージ)

 現在、物価高が加速していることや人的資本経営が注目されていることもあり、昇給や待遇改善への関心が高まっている。同社は、20代の若者がそれをどう捉えているのか明らかにするため、「給与」に関するアンケートを実施した。

 昇給や待遇改善に取り組む企業に魅力を感じるかについて尋ねると、「魅力を感じる」という回答が78.5%を占めた。「どちらかといえば魅力を感じる」の14.6%と合わせると、9割以上になる。

昇給や待遇改善に取り組む企業に魅力を感じるか(画像:学情のプレスリリース)

 また、給与が高い企業は志望度が上がるかという質問に対しては、「志望度が上がる」が最多で50.8%だった。「どちらかといえば志望度が上がる」は34.2%で、合わせると85.0%が「志望度が上がる」と回答した。

 待遇改善や給与に関しては「物価が上がっているので、給与が上がるのは嬉しい」「待遇が良くなるとモチベーションにつながる」「収入が多いほうが、生活水準を高めることができる」といったコメントも寄せられた。

給与が高い企業は志望度が上がるか(画像:学情のプレスリリース)

 一方、転職する際に年収アップや給与をどの程度重視するかを尋ねると、「最優先で重視する」という回答は16.5%にとどまった。「最優先ではないが重視する」が最も多く、68.8%を占めた。

 「仕事内容を重視しているものの、年収は生活のために重要な項目だと思う」「仕事内容や働き方、会社の雰囲気、年収などを総合的に見て転職先を決めたい」といったコメントもあった。とにかく給与が高い企業がいい、という考え方は少なく、転職先を決める上での一つの要素として見ている人が多いようだ。

転職時に、年収アップや給与をどの程度重視するか(画像:学情のプレスリリース)

 調査は、同社の転職サイトなどを訪れた20代社会人を対象に、6月20〜28日にインターネットで実施。260人が回答した。

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